1999/09/22 第一回定期演奏会 於 札幌市教育文化会館大ホール

注)以下の文章は、私(江端)個人の感想です。

当団にとって記念すべき第一回の定期演奏会が無事終了しました。
今回の演奏会では感謝しなければならない方々が多すぎて、うまく言葉に表すことが出来ません。
第一回ということで、実際にはいろんな不手際があったとは思いますが、大きな失敗も無く、アンケートを見る限りは、概ね好評だったようにみうけられます。 特に、今回の演奏会で用意した「隠し玉」は、こちらの予想以上に反響が大きく、当団としての特色を出せたかなと思います。「隠し玉」の内容については、後述します。

入場者数は、キャパの75%との事でしたが、2階席はほぼ満席になり、ステージ上からは「結構埋まったなあ」という印象でした。
とにかく初めての定期演奏会なので、一番不安だったのが入場者数でした。 この数字は、団員、会社の方、講師の先生など、いろんな方々にお世話になり、なんとかこぎつけたというのが、実情だと思います。今まではあまりそういった苦労をすることが無かったので、非常に良い経験になりました。

さて、肝心の演奏ですが、これは、私の正直な感想ですが、我々にとってはかなり重たいプログラムだったという感想です。
第一回ということで、少し気負いすぎたのか、どのパートも最後は少しバテてしまっていたようでした。
しかも、当日本番前にも、2部についてはほぼ全曲通しのゲネプロを行っていますので、すっかり日頃の練習不足にたたられた恰好になってしまいました。
ただし、このスタミナ不足は、とにかく吹く時間を作らないと克服できませんから、もともと練習時間の少ない我々にとっては、永遠の課題かもしれません(「まだ吹き足りない」というつわものもいましたが)。
演奏内容は、アンケートの感想からは、大体が素晴らしい演奏だったというお褒めの言葉でしたが、「それでチューニングをしたつもりか」「ミストーンが目立つ」「ダイナミクスが足りない」等、厳しい意見も多々ありました。私自身も、ミスばかりが記憶に残っています。
また、非常に人気の高い曲の演奏というのは、お客様のウケは良いが、演奏内容が二の次になっているような印象もありました。今回は、アンコールのエル・クンバンチェロでした。この曲は非常に人気あります。いわゆる諸刃の刃ですね。今回はうまく使えたと思いますが。

前述の「隠し玉」の内容ですが、来場者に抽選(100名!)で、弊社のグループ企業であるカネシメ食品( 株 )で生産している商品(数の子他詰め合わせ)をプレゼントするという企画です。
確かに、演奏で勝負しないという点では邪道といわれるでしょう。私自身もこの企画があがった直後はそう思いました。しかし、職場吹奏楽団の演奏会としての特色を出すとともに、会社としての宣伝効果も兼ねているということも考えると、下手なこだわりよりは、賢明な選択だったと思います。
実際、2部の途中で行われた抽選会では、抽選の度に大歓声があがり、お帰りの際に喜んでプレゼントを受け取る姿を目にすると、お客様に喜んでいただくという、大命題を十分に果たしているといわざるを得ません。今回、大成功の企画といっていいと思います。

企画といえば、今回の表の目玉は木村先生の客演指揮です。木村先生の指揮で演奏できることは、当団にとって、非常に大きな財産となりました。
本番までは、先生とは4回の練習しか持てませんでしたが、我々など簡単に引き込んでしまう力のある指揮でした。
本番での演奏も、「違うバンドのようだった」という感想も聞きました。
先生からは、「時々(演奏の4割位)、素晴らしい響きをすることがあるバンド」という有難い(?)お言葉を頂戴いたしました。
木村先生、この度は本当にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。

それから、ほとんどつきっきりでみて下さった講師の渋川先生には、言葉に出来ないほどの感謝の気持ちで一杯です。先生がいなければ、この演奏会はありえなかったでしょう。ありがとうございました。

今回の演奏会は、収支面からでは大赤字(収入は1人500円のチケット代だけですから)ですが、会社の全面的な支援のおかげで、大変立派なものになりました。また、練習に送り出してくれた職場の同僚の方々にもいつも大変迷惑をおかけしています。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。

それから、中市君、中村君、広田さん。ご苦労様。

高橋水産吹奏楽団 第一回定期演奏会
プログラム

1部
指揮 渡辺 明
1.フラッシング・ウィンズ
2.オペレッタ「メリーウィドウ」よりヴィリアのうた
3.バレエ音楽「白鳥の湖」より 情景、スペインの踊り、フィナーレ
指揮 木村 吉宏
4.歌劇「トゥーランドット」よりネッスンドルマ
5.組曲「ヴァレンシアの寡婦」より T序奏、Vソング、Yダンス

2部
指揮 渡辺 明
1.ディズニーメドレー
2.ジャパニーズグラフィティX〜栄光の昭和50年代
3.日本の情景「秋」
4.ルパン三世のテーマ
5.スクリーン・ミュージック・アラウンド・ザ・ワールド
6.アニメ・メドレー「久石 譲作品集」
7.マンボ・ジャンボ

アンコール
1.「国民の象徴」行進曲
2.エル・クンバンチェロ