第48回全日本吹奏楽コンクール感想記


前日から会場入りまで

 

大会前日の土曜日です。
ほとんどの団員は、土曜日に札幌を出発しますが、私は代表者会議出席のため、先発隊として前日より東京入りをしていました。 昼より代表者会議のため、ホテルから会場である、東京文化会館に向かいました。代表者会議は、大ホール内の客席で行われました。ホール内で行なう代表者会議は始めてです。
会場の印象ですが、日本を代表するホールだけあって、素晴らしい音響でした。時間があったので、大学の部を2団体聴かせてもらいました。それぞれの楽器の音が、客席まで非常にクリアに届いていて、かつ美しい残響がある。そういう印象です。
余談ですが、近畿大学の演奏は素晴らしいの一言につきました。後で、銀賞ときいて、「あの演奏で銀だとしたら、ウチは・・」と思っていました。

代表者会議も、下見も無事終えて、練習場へ向かいました。練習場は、東海大学高輪台高等学校です。素晴らしい校舎です。音楽室を使わせていただきましたが、そこも素晴らしい。また、吹奏楽部員が待機しており、非常に礼儀正しく色々と気を遣っていただきました。
当団の他にも、数団体がこの校舎で練習をしていました。北見吹奏楽団さん、土気シビックさん、そして、当団と入れ替わりで練習をしていたのが、ヤマハ吹奏楽団さんです。こっそり練習を聴こうと思ったのですが、ちょうど練習を終えられたところのようで、残念ながら聴く事が出来ませんでした。(私にとって、ヤマハさんは憧れのスターのような存在です。ヤマハさん。楽器車積込の際、後方でうろうろしていた坊主頭の挙動不信人物は、私です。)

飛行機の遅れ、バスの遅れがあり、予定より30分遅れて本隊が練習場に到着しました。やはり強行軍のせいか、みんな少し疲れて見えます。到着してすぐ、食事、そして練習開始です。どこの団体もそうでしょうが、非常に貴重なフルメンバーでの練習です。本番前としては例年に比べると練習時間は少なかった方でしたが、練習場の素晴らしさもあって、非常に密度の濃い練習が出来たと思います。 当団OBの南部さんが駆けつけてくれました。差し入れありがとうございました。

練習後、やっとホテルです。団員は、出発当日も通常通りの勤務をしています。人によっては、朝3:00頃から出勤している人もいました。長い長い一日の終了です。

夜が明け、大会当日です。朝6:30にホテルをチェックアウトし、練習場へ向かいました。前日と同じ、東海大高輪台高校です。朝7:00にも関わらず、吹奏楽部員が玄関先で元気な挨拶で迎えてくれました。課題曲の冒頭、自由曲の冒頭等、気になるところのチェックと、通し練習等、練習自体は軽目です。ちなみに、課題曲「をどり唄」の冒頭TPベルトーンは、こちらにきてからは、一度も外れていません。普段の練習でも殆ど外れることはなく、非常に安定してはいるのですが、本番前というのは変な事を考えるもので、いっそ練習で1回くらいトチってくれた方が良かったんじゃないかとか思って、変に不安になるものです。

最後の練習も終えて、いざ会場へ向かいます。練習場を後にする時も、吹奏楽部員に色々と手伝っていただきました。素晴らしい校舎でしたが、一番素晴らしいのは、生徒たちでした。顧問の畠田先生、そして吹奏楽部員の皆さん。本当にありがとうございました。

 


目次 次へ>>