第48回全日本吹奏楽コンクール感想記


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本番終了後

 

打楽器が捌けるのを手伝って、写真撮影に向かいました。演奏が終わって気になるのは、楽器の片づけと結果発表の時間の重なりです。写真撮影が終わり、付き添いのスタッフの方から、意外な言葉が・・
「このまま、ホール内に待機して、結果発表を聞きます。結果発表後、楽器片づけをして下さい。」
おお!これは素晴らしい。全員できちんと結果発表が聞けるという、実に粋な計らいだなとその時は思いました。
さて、ホール下手側のロビーで発表まで待機します。待機中、同行していた弊社高橋副社長が、我々を見つけ、労いの言葉をかけてくれました。副社長の目が潤んでいるのをみて、また、こちらもグッと来るものがありました。
10数分の待機の後(後にこの待機時間が混乱を招く)、結果発表です。NTTさん銀賞、会場がざわつきます。ブリヂストンさん銀賞、さらに会場がざわつきます。9番目が近づきます。「ゴールド!金賞!」 会場内に悲鳴が響きました。必死に声を殺し最後の団体の結果を聞いて、ロビーヘ。誰彼となく抱き合い、握手します。そして、金賞の余韻に浸るまもなく、楽器置場(控室)への移動が始まりました。

問題は、ここからです。

男性数名は、打楽器パートと一緒に搬出解体に向かいます。私もその一員でした。舞台袖に行くと、打楽器が既に地下1階の搬出口まで運び込まれていました。男性数名で、必死に坂をあげて打楽器群を地上に運び、打楽器の解体です。必死の作業が続く中、援軍は中々現れません。
楽器置場(控室)では、結果発表から戻るとすぐに、退室時間になってしまったようでした。団員は楽器の片づけもままならないまま、着替えなどの荷物を別の場所に移動しなくてはならず、荷物の移動と着替えとで、パニック状態だったと聞きました。その後、我々も着替えに向かった時には、楽器置場には自分の着替えが無い人もおり、自分の荷物を探しあるくという事になっていたようです。
何とか着替えも終わり、すべての荷物がつみ終えたのが何時なのかもわからないほど、混乱していました。(実際、かなり遅れたのではないかと思います。)

我々は、当日中には札幌に帰り、翌月曜日には、また通常勤務というスケジュールでした。楽器積込後、審査発表までの間は、各自で昼食時間としましたが、つかの間の金賞の余韻に浸ろうと、いつのまにか缶ビールが片手に持たれ、公園内で祝杯をあげる姿が見え始めました。(勿論私もその一員)
その後、表彰式も済、会場の外で同じく金賞だったNEC玉川さんと祝杯をあげ、気分は一気に高揚。会場外でバスを待つ間も、人目をはばからず盛り上がってしまいました。やはり、今思えばちょっと見苦しかったろうな。ご迷惑をおかけした方、気分を悪くされた方には、心からお詫びします。

大会関係者、スタッフの皆さんには、色々と本当にご迷惑をおかけしました。
来年は、演奏も、行動も素晴らしいバンドといわれる様、団員一同がんばりたいと思います。

当日演奏を聴きにきていただいた皆様、普段より当団を応援して下さっている皆様、いつも最大の理解を示していただいている会社の同僚の方々、全面的にバックアップしていただいている会社には、改めて心からの感謝の意を表します。

渡辺明さん、ご苦労様でした。素晴らしい指揮でした。
団員の皆さん、本当にお疲れ様。
パーカッションパートの人数不足で他のパートからのコンバートがあったり、体の調子を崩して休む人が多かったり、コンクール直前になって病気のためやむを得ず欠場する事になった団員がいたりと、最後の最後まで不安の多い全国大会でしたが、素晴らしい結果を残す事が出来ました。
今年の金賞は、「ちょっと報われたなあ」という感じです。がんばった甲斐があったとういうか。だから、本当におめでとう。
来年も(ここ重要)頑張りましょう。


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